ヤルタ協定


1945年2月21日

三大国、すなわちソビエト連邦、アメリカ合衆国及イギリスの指揮者はドイツが降伏し、
かつヨーロッパにおける戦争が終結した後2カ月または3カ月を経てソビエト連邦が左の
条件により連合国に味方し日本に対する戦争に参加すべきことを協定した

一、外蒙古(蒙古人民共和国)の現状は維持されること。

二、1904年の日本国の背信的攻撃により侵害されたロシアの旧権利は次の通り回復されること

(a) 樺太の南部及びこれに隣接するすべての島嶼がソビエト連邦に返還されること

(b) 大連港が国際化され。同港におけるソビエト連邦の優先的利益が擁護され、かつ
   ソビエト社会主義共和国連邦の海軍基地しとての旅順港の租借権が回復されること

(c) 東清鉄道及び大連への出口を提供する南満州鉄道は中ソ合同会社の設立により
   共同に運営されること。但しソビエト連邦の優先的利益は擁護されること及び
   中華民国が満州における完全な主権を保持することが了解される。

三、千島列島はソビエト連邦に引渡されること

前記の外蒙古ならびに港湾及び鉄道に関する協定は蒋介石大元帥の同意を必要とするものとする。
大統領はこの同意を得るためスターリン大元帥の勧告により措置をとるものとする。
三大国の首脳はソビエト連邦の要求が日本国の敗北したる後に確実に満足されることを合意した。
 ソビエト連邦は中華民国を日本国の覊絆から解放する目的をもって自国の軍隊により中華民国を
援助するため、ソビエト社会主義共和国連邦と中華民国との間の友好同盟条約を中華民国国民政府
と締結する用意があることを表明する。


ジェー・スターリン
フランクリン・ディー・ルーズベルト
ウィンストン・エス・チャーチル


ヤルタ会議における米ソ首脳発言



極東の軍事問題についていくつか論議した後、スターリンは、ソ連の対日参戦のための
政治的条件について議論したいと述べた。
 スターリンは、この点をハリマン大使に話してあるとのべた。

 ルーズベルトはその会談についての報告は受けている。終戦に際し、樺太の南半分と
クリル諸島がソ連側に引き渡されることに何の問題も無いだろうと述べた。

 スターリンはその条件が満たされない場合、なぜソ連が対日参戦しなければいけない
のか国民に説明するのが困難になる。国民はソ連の存在をおびやかしたドイツに対する
戦いは明確に理解したが、何ら大きな問題を抱えているわけではない日本を相手に
なぜソ連が戦争に入るのか理解しないだろう。一方国民はもし政治的諸条件が満たされ
れば、先の国益(終戦に際し、樺太の南半分とクリル諸島がソ連側に引き渡されること)
を理解し、その決定を最高会議に説明することが格段に容易になろう。とのべた。