地理係
樺太の山脈

樺太の山々は高くても1200メートル前後と高度が全体に低く、山脈の構成も単調でわかりやすい。 そのなかで最も大きなものが樺太山脈(別名、中央山脈または西樺太山脈と呼ばれる)で、 敷香東部から北樺太に向けて存在する東北山脈、そして豊原からよく見える鈴谷山脈などがある。

#樺太山脈

 樺太山脈は南は西能登呂半島から、北は北緯53度付近で終わる全長770キロの 樺太の背骨といえる山脈。
 西能登呂から高度をあげ、野田寒岳1026メートルをピークに一旦高度を下げ、 久春内付近では78メートルまで低くなったあと、再び高度を上げ、敷香岳1375m付近を ピークに1000メートル級の山々が国境まで続く。
北樺太に入ればその高さは低くなり、山というより丘となる。
 この山脈の両側は第三紀層が発達し、豊富な炭田が一定距離づつ存在する。
 その様子は、西能登呂から南側へ向かって北海道に至っても同様で、その地質的 一体さがよく分かる。夕張などはその仲間となる。
#東北山脈

 東北山脈は北緯52度付近のツイミ川下流から、多来加湖の北に続き、古生層の 山脈。
 この東北山脈のロシア領側には、南北樺太の最高峰ネベルスキー山2023mが存在する。
 この山脈は樺太山脈とは反対に、国境から日本側に入るにつれ、その高さを下げていくもので、 山脈の中心はロシア側の北樺太にある。


#鈴谷山脈

 鈴谷山脈は大泊の楠渓台地から栄浜に至り、海に沈んでいる。  奥鈴谷岳1048mが最高峰。地質的には古生層で、侵食が進んでいる。  鈴谷平野側は緩やかに、富内側は急峻な斜面となっている。  豊原市内から日帰りで山頂をめぐることができるため。豊原市内観光に 組み込む人も多いという。
 南部は100m程度の高原で、これを楠渓高原という。


#中知床山脈

 中知床山脈は富内湖から中知床岬に至る山脈で、重蔵山661mが最高峰。 鈴谷山脈と中知床山脈はともに東北山脈の流れが続いているもので、 このあたりが樺太でもっとも古い地質で、花崗岩からなり、 北海道とひとつの島であった頃の名残があるという。




なお、海馬島は樺太の仲間ではなく、礼文島の仲間。海底山脈で繋がっている。



#おまけ 北樺太の山脈


北樺太には、エスベンベルグ山脈、トウリブラータ山脈、などがあるが いずれも小規模でその高度も最高でも800m代。

エスベンベルグ山脈は東北山脈の北端よりさらに北から始まり、マリー岬に 至るものであるが、一部に500mクラスの山はあるもののそのほとんどは丘。
トウリブラータ山脈は、岡本岬からシュウエンステルナ岬に至る 山脈で、トウリブラータ山625mが最高峰。